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アメリカトランプ大統領の乱行 [経済・社会]

トランプ大統領の乱行

(デフレ解消からみたアメリカの政策)

トランプ大統領は、当選後矢継ぎ早に、アメリカファーストを全面に出し、中国、日本、ヨーロッパの低価格競争を防ぎ、自国有利な経済体制を作ろうとしてきた。

これは世界をデフレから防ぎ、救うものになるはずであったため、賛同してきた。また金利も引き上げに連邦銀行が動いていたため、世界的なデフレの進行を止める政策として非常に有効なものであった。

ところが、今年、連銀は、トランプ圧力に屈したのか、金利を引き下げてしまったのである。

さらにトランプ大統領は、連邦銀行のパウエル議長に日本や中国、ヨーロッパに対抗できるような低金利やマイナス金利で運営するよう、要請している。

これに連銀が屈すると、世界経済は、一目散にデフレに突入して行くだろう。トランプ大統領自身も、インフレ下の中で経営をしてきたため、低金利が企業の設備投資に有利に働くことを知っている。

しかしデフレ下では、低金利は、消費者や、預金者の担保価値を下げるものであり、デフレの特徴である消費不足をより一層促すものになる。

そのため設備投資が、所得の上昇や、購買力に結び付くことはない。。

また金融資産に資金が豊富に出回り、上昇するためには、預金が豊富に存在する必要がある。そのためには金利を高く維持することが重要な金融政策となる。その方が個人や企業の担保価値が高くなり、金融資産の形成が容易になるからである。

アメリカは、日本などの循環的なデフレには陥っていないが、しかしまだリーマンショックから完全に立ち直っていない。そのためまだまだ金利を高めにし、預金を増やさなければならない段階である。預金の豊富さが金融資産の形成を容易にするからである。

我々の習った経済学は、この初期の金融資産を形成する段階を飛ばしてしまっており、既に預金が豊富に存在し、インフレになっている経済を対象にしている。

そのため預金を増やさなければならない段階が欠落しているため、このようなデフレ下の低金利が横行するのである。

もしアメリカが低金利政策を取って来るようなら、世界は、激しい低価格競争に明け暮れ、付加価値が低下する、デフレ下の経済が長く続き、世界が貧乏になっていくだろう。

それは戦争を誘発しやすい状況を作りやすくなり、より混沌とした世界になる。

アメリカ連邦銀行のパウエル議長が金利を維持することを願うばかりだ。



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